大仏奉賛会

活動のご紹介

このページでは、2016年4月から2017年3月まで、一般社団法人大仏奉賛会が主催した催しをご紹介しています。

2017(平成29)年4月〜2018(平成30年)3月

1.第33回東大寺文化講演会

花園大学文学部教授・佐々木閑氏

 平成29年5月27日(土)、午後1時から東京・有楽町朝日ホールで大仏奉賛会と東大寺大寺が主催し、朝日新聞社の後援で開催した。

 第1部は花園大学文学部教授の佐々木閑氏が「現代人のためのブッダの教え」と題し、お釈迦さんの教えについて説かれた。

 「お釈迦さまが何を教えてくれたのか−人間が生きていくうえで、老いること、病気になること、死ぬことの三つは消すことができない。この老、病、死という避けがたい最大の不幸をどのように克服したらいいのか、三つの苦しみが全て消せるとは言えないが、トレーニングによって軽減することができる。老、病、死の苦しみから逃れながら、平穏に生きるために『悪いことをするな、良いことだけをせよ。自分の心を清らかに保て』」と話した。

京都大学大学院教授・氣多雅子氏
会場の様子

 第2部は、京都大学大学院教授の氣多雅子氏が「大地と地球−その変容から環境問題を考える−」と題し、宇宙の営みの産物の自然環境と人間の営みが絡むことで起こる環境問題について説かれた。

 「『母なる大地』と言われるように、大地は古くから生命の母体として信仰の対象になってきた。近代、現代においても大地への信仰は受け継がれている。科学的世界観のもとでは『大地』は『地球』に変わる。地球は産業に活用される資源であるため、現代生活の豊かさと環境破壊をもたらしている。環境問題は、現代文明の力によって解決のつく問題ではないとともに、信仰によって解決できる問題でもない。人間に責任があるけれども解決できないだろうと思う」とその難しさを話した。

2.東大寺“細”発見〜知られざる境内を僧侶と歩く〜

上司永照 教学執事

 大仏奉賛会の会員の特典内容を充実させることで会員の満足度を高めることを目的に、東大寺、大仏奉賛会、朝日新聞社主催の「東大寺“細”発見」の事業を行った。10月7日(土)、午前10時から午前の部を、午後2時から午後の部と、2回の講座を行った。

 いずれの回も東大寺ミュージアムに集合、そこから上司永照教学執事の案内で、発掘作業が終わった東塔跡の説明から始まり、まず念仏堂で般若心経を唱えた後、地蔵菩薩坐像を拝観した。その後、公慶上人が大仏殿再建のために通った公慶道(こうけいみち)、講堂跡の説明を聞き、浄土宗の開祖・法然上人をまつった指図堂を拝観し、最後にアフロヘアのような頭髪の五劫思惟阿弥陀如来坐像が安置されている阿弥陀堂の堂内拝観を行った。

 2回で100人の参加者には「トラベルイヤホン」を着けてもらい、全員が移動の途中や堂内で上司永照教学執事の説明を聞くことができた。

3.「大仏さま秋の祭り」

 10月15日(日)は大仏さんの造顕発願の日に当たるため、東大寺では午前10時から「大仏さま秋のおまつり」が開催された。 大仏奉賛会では、奈良県合唱連盟の協力のもと100人の女声コーラスによる「盧舎那仏讃歌」を奉納した。

 講演の前後には、長老を含む14人の僧侶が参加し、本番前の別火坊での稽古を想定した「初夜」と「後夜」の声明が会場内に響きわたった。

4.第36回東大寺現代仏教講演会

静岡大学農学部教授・稲垣栄洋氏

「東大寺現代仏教講演会」は、10月28日(土)午後1時30分から東大寺総合文化センター金鐘ホールで大仏奉賛会と東大寺が共催、朝日新聞社の後援で、開催された。

 第1部は、静岡大学農学部教授の稲垣栄洋氏が「なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか」と題して講演。「植物たちは変えることができない環境の下で、迷うことなく生き ている。日本人は昔からこの植物たちのありのままの姿を、一つの理想として見つめてきた。私たち人間は自らの欲望を叶えたいがために、周りの環境を変えようとし、そのことがかえって苦しみを生み出す原因になる。植物たちは周りの環境を変えるのではなく、自らを進化させ、よりよく生きることに成功した」などと講演した。

植村牧場 代表・黒瀬礼子

 第2部は障碍者を雇用する植村牧場の代表者・黒瀬礼子は、「共に働き共に生きる−小さな町の牧童たち」と題して講演。「父の急病で牧場を継ぐことになり、事務職の仕事を退職し、北海道の牧場で酪農実修研修を受けて、牧場作業が始まった。乳牛はいつでも搾乳できるものではなく、一定間隔での人口受精で子牛を生ませて搾乳している。搾乳は午前5時と夕方5時の1日2回だ。朝の早い作業なので人手がなかなか集まらず、障害者雇用を始めたが大変なことだ。牛舎の清掃や牛乳瓶の洗いもあるし、障碍者は住み込んでいるので、1日3回、食事の用意がある」等、その苦労を知ることができました。

5.第16回ザ・グレイトブッダ・シンポジウム(GBS)

 東大寺と共催するGBSは、11月25日(土)26日(日)の2日間、「新羅仏教の思想と文化―奈良仏教への射程―」をタイトルに東大寺総合文化センター金鐘会館で開催されました。

 第1日目は午後1時30分から同5時まで、基調講演を駒澤大学教授・石井公成氏が「新羅仏教文化の多様性」という演題で話され、続いて特別講演を韓国・東国大学校教授の崔チ植氏が「8−9世紀における新羅華厳の動向」の演題で話された。

 第2日目は午前9時30分から午後4時30分まで、5人の先生方から研究報告が行われた。龍谷大学大学院・李鎭榮氏が「統一新羅の護塔神と通宣の『戒壇図経』」。専修大学・佐藤厚氏が「新羅華厳教学の概要および日本華厳教学との関連」。相愛大学・山本幸男氏が「奈良朝貴族と新羅仏教」。大正大学・加島勝氏が「「新羅の金属工芸品−佐波理製品と真鍮製品を手がかりに−」。帝塚山大学・清水昭博氏が「考古学からみた新羅と古代日本の仏教文化」の研究報告の後、花園大学・吉田叡禮氏が司会を務め、研究報告をされた5人の先生方との総合討論が行われた。

収益事業

@「大仏くらべ」奉納公演

 6月3日(土)東大寺本坊で、茂山千五郎氏、山本則孝氏らによる狂言「大仏くらべ」が公演されました。大仏奉賛会は、鎌倉大仏殿高徳院、会津八一記念館、朝日新聞社、東大寺友の会などと共に後援し、協力金を負担しました。

 当日は、午前10時半と午後1時半からの2回公演を行いましたが、各回、定員の100名を超える事前申込があり、会場は満席となりました。本坊大広間の庭園や天皇殿、若草山を借景に、奈良と鎌倉の大仏さんが自慢する物語をユーモラスに演じられ、観客の皆さんを狂言の世界にまきこまれました。また、お琴の演奏などもあり最後に表千家高橋みつこ社中(鎌倉市)によるお茶席も楽しんでもらいました。

A「修二会」講座

 修二会の歴史や法会の内容等を理解してもらうことを目的に、東大寺の協力を得ながら長老に講演をお願いしている修二会講座を、3月7日(水)と8日(木)の2回開催しました。

 7日は関西周辺の方々を対象に18名が参加、8日は関東周辺の方々を対象に19名が参加されました。北河原公敬長老は、「不退の行法、東大寺修二会(お水取り)」と題し、修二会の行法について説明されました。その後は、元朝日新聞社編集委員の岸根一正氏が二月堂周辺の案内などをした後、二月堂の外陣と局に分かれて声明などの聴聞をしました。

B物品販売

 大仏殿中門横の東回廊に、大仏奉賛会の売店、2店舗を設置しています。1店舗は東大寺関係の書籍や散華の他、Tシャツなどの販売を行い、もう1店舗は拝観記念用のメダルや音声菩薩をデザインしたTシャツ等を販売しています。中国、韓国や欧米人の観光客の増加で、書籍やTシャツ、記念メダルの売れ行きが好調で、昨年より売れ行きは伸びています。

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